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ホーチミン市教育訓練局によると、2015年度における市内の保育所、幼稚園、小学校、中学校、高校の新入生の合計は2014年度に比べて+8万5000人増加し、このうち市内に戸籍のない生徒が大きな割合を占めている。
例として、同市ビンタン区における2014年度の生徒数は8万2555人だったが、今年度は+1万3000人増の9万5156人に上った。このうち大きな割合を占めているのは市外戸籍の生徒で、小学生4万2000人のうち40.5%に当たる1万7000人が市外戸籍の生徒だ。
ビンチャイン郡では、市内に戸籍のない生徒数が2013年の1万9000人から2015年には2万7000人へと拡大した。市外戸籍の生徒が大幅に増加したのは、ビンロックA村やビンロックB村、タンキエン村、ビンフン村など都市化が急速に進んでいる村に集中している。ビンタン区やビンチャイン郡だけでなく、ホックモン郡やゴーバップ区、12区など多くの区・郡で市外戸籍の学生が急増している。
新入生の急増は、学習の質に悪影響を与えるほか、教室・学校や教師の不足にも繋がっているのが現状だ。ビンタン区では、2010年から2015年にかけて教室・学校の増設が相次いでいる。ビンチャイン郡では、2015年度に421人の教師が必要となるが、53.7%に当たる226人しか採用できていない。
同市計画投資局の副局長は「2017~2018年度には多くの区・郡で学校建設用の土地がなくなるだろう。今後数年間で用地が確保できるかどうかが問題だ」との見解を示している。