(C) vnexpress 少年を襲った象 写真の拡大. |
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南中部高原地方ダクノン省ダクミル郡ドゥックマイン村で23日18時ごろ、サーカス団のゾウに襲われ12歳の少年が死亡する事件が発生した。
同村に住む被害者の少年と友人らは、同日夜にサーカスを催す予定で同村人民委員会に集まっていたビンミンサーカス団(紅河デルタ地方タイビン省)のゾウが乗ったトラックに近付き、ゾウにバナナの葉を食べさせるなどして遊んでいたところ、突然ゾウが少年を鼻で巻き上げてトラックに叩き付け、少年は意識不明となった。
叫び声を聞いたゾウ使いが急いで駆け付け、少年はすぐにダクミル郡総合病院へ運ばれたが死亡が確認された。
サーカス団の団長によると、事件発生当時、団員とゾウ使いらはゾウが乗ったトラックを放置したまま食事に出ていたという。死亡した少年を含む4~5人が象に悪戯をし、怒ったゾウが襲いかかったものと見られている。
ビンミンサーカス団は全国各地で15年にわたりサーカスを催してきた歴史あるサーカス団で、少年を襲ったゾウは10年前に同省で購入した40歳のベテランのゾウだった。今回のツアーではダクノン省3か所での開催を終え、ドゥックマイン村が4か所目となる予定だった。
団長は、「ゾウをきちんと管理できていなかった我々にも非があるが、(少年らに)ゾウを怒らせる行為があったことも事実」とコメント。なお、被害者の少年の家族に対し、サーカス団から1000万VND(約5万6000円)、ドゥックマイン村人民委員会及びダクミル郡労働傷病兵社会課から200万VND(約1万1000円)が支払われた。