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スマートフォン(スマホ)の普及や第3世代(3G)のモバイル・インターネット・サービスを利用する携帯電話契約件数の急増に伴い、モバイル端末向けの広告「モバイル・マーケティング」が活性化している。また近年、モバイル端末上で利用できるオンラインショッピングや電子新聞などのサービスの発展により、ベトナム人消費者の伝統的な習慣も変わりつつある。
英国の調査会社ミルウォード・ブラウン(Millward Brown)によると、ベトナム人の携帯電話利用率は95%で、シンガポールの93%、マレーシアの88%を上回っているという。更に、ベトナムの都市部では携帯電話利用者10人のうち約3人がスマートフォンを利用している。
ベトナム人がスマホでインターネットに接続する平均時間は1日当たり168分と日本や韓国よりも高い水準にあり、スマホで動画を視聴したり情報を検索したりする割合はそれぞれ50%・80%となっている。一方、スマホによる動画視聴や情報検索の割合は、韓国では43%・72%、シンガポールでは40%・67%、日本では20%、69%に留まっている。
グーグル(Google)の東南アジア新興諸国での市場開発担当者ジェームス・マックルーア氏は、スマートフォンはベトナム人の生活において必要不可欠なものになっているとした上で、ベトナムでのスマホ利用者数が急増している中、地場企業は自社やブランドの認知度を高めるべく、モバイル広告市場にも積極的に参入していくべきだとアドバイスをしている。