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日本とアジア諸国との文化交流の歴史を紹介している九州国立博物館(福岡県太宰府市)はこのほど、安南国(ベトナム)から日本に宛てた最古の書簡が見つかったと発表した。13日付VNエクスプレスが報じた。
南中部クアンナム省ホイアン文化遺産保存センターのチャン・バン・アン所長によると、この書簡は黎朝時代の1591年に、日本と外交関係を築くためベトナム南部を統治していた広南阮氏臣下の福義候という人物が「日本国王」に宛てて記したもの。広南阮氏は後に阮朝を開いた一族だが、この書簡から阮朝の王は早い時期から日本との交流を模索していたことが窺えるという。これまでは1601年に安南国から徳川家康に宛てられたものが最古とされていた。
この書簡は現在九州国立博物館で6月9日まで開催されている「大ベトナム展」で展示公開されている。