(C)Lao dong、天井崩壊の現場 写真の拡大 |
建設省の報告によると、ハノイ市とホーチミン市にある集合住宅の90%強に傷みや老朽化が認められ、約25%は危険なほど傷みが進んでいるという。22日付ラオドン紙(電子版)が報じた。
ハノイ市カウザイ区イエンホアの集合住宅を購入したグエン・マイン・フンさんは、住宅の引き渡しを受けてから数年になるが、引越ししてくる気にならないと話す。これまでに天井が崩壊する事故が3回起きており、4回目が起きない保証がないからだ。
建設省建設工事品質鑑定局によると、地盤の弱い地域に建てられたために生じている地盤の沈下や傾斜が住宅損傷の主な原因で、適切な補修工事が行われていないことも、急速な老朽化の原因になっているという。
一方、完成したばかりの集合住宅の多くで老朽化が急速に進む原因は、建設コストを削減するために投資主が建設資材の質や量を落としたり、施工期間を短縮したりしていることにあると指摘する専門家もいる。