人口・家族計画化総局は12日、ベトナムにおける高齢化の現状と経済発展への影響についての記者会見で、ベトナムの人口は近年、急速に高齢化が進んでいると発表した。12日付ハノイモイ紙(電子版)が報じた。
同局が発表したデータによると、人口構成が「高齢化社会(高齢化率7%~14%)」から「高齢社会(同14%~21%)」に移行するまでの期間は推定で20年間。タイの22年間、日本の26年間、スウェーデンの85年間を大きく上回る進行速度となった。また、高齢者の構成は女性が圧倒的な割合を占めているという。
高齢化が急速に進んでいる一方で、高齢者向けの医療や年金制度など高齢化社会に欠かせない社会福祉制度は多くの不備を抱えており、各年代間不平等への打開策も見つからない状況にある。これに対して専門家は高齢化と経済成長との相関性を研究し、高齢者の需要をしっかりと把握したうえで、早期に対策を講じる必要があると述べた。