衛星測位技術研究開発センター(NAVIS)がこのほどハノイ市に開設された。衛星測位技術の専門研究所としてはアジアで初、世界で3番目の施設だという。チュー・ゴック・アイン科学技術次官は、同センターは政府の「2020年までの宇宙技術研究応用戦略」の中で重要な役割を担うと述べた。
NAVISはハノイ工科大学と欧州連合(EU)の協力プログラム「SEAGAL」の一環として設置されたもので、ハノイ工科大学のほか、イタリアのトリノ工科大学やマリオボエラ高等研究所(ISMB)、スペインのカタルーニャ工科大学、フランスのフランシュコンテ大学、タイのアジア工科大学院(AIT)がこのプログラムに協力している。
同センターでは、衛星測位技術、特にEUの衛星測位システム「ガリレオ」の技術に関する研究開発、技術移転、人材育成などの業務を行う。EUはガリレオの開発に50億ユーロ(約5700億円)を投じている。