ベトナム国家銀行(中央銀行)は13日、昨年の偽造紙幣発見状況を発表した。それによると、各銀行や国庫で発見された偽造紙幣の枚数は2008年に比べ3%減少、2007年に比べ20.5%減少した。偽造紙幣の約90%をポリマー紙幣が占める。額面では10万ドン(約426円)札が最も多く42%、次いで5万ドン(約213円)札が29%を占めている。
ポリマー紙幣発行前の6年間(1999~2004年)では、コットン製の10万ドン紙幣と5万ドン紙幣の偽造紙幣約100万枚が発見された。しかしポリマー紙幣発行後の6年間(2004~2009年)に発見された偽造紙幣の枚数は、以前の6年間に比べ約80%減少している。
同行の分析によると、ポリマー製紙幣の偽造技術はそれほど高いものではなく、目視や手触りで判別できるという。同行では、偽造紙幣の特徴をよく把握したうえで注意深く現金を取り扱うよう呼び掛けている。