資源環境省環境総局のブイ・カック・トゥエン局長は、8月28日に開かれた遺伝子組み換え(GM)作物とその安全管理に関する政府の会議で、「現時点ではGM食品の輸入を管理する具体的で明確な規定は何もない」ことを明らかにした。
ベトナムでは輸入される農作物や加工食品がGM食品であるかどうかを確認する手段も管理システムもまだないため、国内の消費者が知らないうちにGM食品を口にしている可能性がある。専門家らによると、GM食品が環境や人体に及ぼす悪影響についての証拠はまだなく、世界各国でその管理や使用についてそれぞれ異なった対応が取られているという。
ベトナムでは、トウモロコシ、ザウマー(セリ科の植物)、ガーベラなど一部の農作物でGM実験が行われている。政府が承認した計画によると、2011~2015年に複数のGM作物の生産を開始し、2020年までにGM作物(綿、トウモロコシ、大豆)の栽培面積の割合を全体の30~50%まで引き上げることになっている。