人気の鍋屋通りフンフン通りなどを含むハノイ市内の多くの鍋屋で、製造元や原材料が明らかでない無許可のスープの素を使って鍋のスープを調理している実態が判明した。ハノイ市保健局は各鍋屋からスープのサンプルを採取し、ハノイ保健予防センターで成分を検査中。1週間ほどで検査結果が明らかになるが、市民は健康に悪影響のある物質が入っているのではないかと心配している。市内の鍋屋もこの数日、以前のようなにぎわいはなく閑散としている。
食品を扱う市内のある業者によると、このスープの素は中国の市場で仕入れ、1袋あたり6000ドン(約45円)で販売している。湯に溶かすだけで、鍋のだし汁が出来上がり、2~3日おいても味も色も変わらないという。外袋には製造元、輸入元、賞味期限、原材料などは全く記載されていない。
食品添加物は供給元が明らかで、保健省の使用許可リストに掲載されているものだけが使用できると規定されている。各鍋屋が使っていたスープの素は、使用許可を得ていない添加物であることは明らかだ。