公安当局は9日、30時間に及ぶ追跡劇の末、誘拐された中国人の子供4人を無事救出し、実行犯2人を逮捕、6人の身柄を拘束した。この犯人グループは、中国で子供を誘拐し、ベトナムを経由地として第三国へ子供達を売り飛ばそうとしていた。
この事件は、7日夜、タクシー運転手が公安にかけた1本の電話から発覚した。運転手は、誘拐されたと見られる外国人の子供4人を乗せ、今犯人の指示で指定された場所へ向かっているところだと通報。これを受けて、公安当局は直ちにタクシーの追跡を開始、ホーチミン市内で車が停車し、女が4人の子供を車から連れ去ろうとしたところを現行犯逮捕した。また、運転手の証言から、タクシーを呼んだ男も逮捕された。
取調べに対して容疑者らは、これまでにも同様の手口で5回に渡り、誘拐した5歳から12歳の子供19人をカンボジア国境で別の誘拐グループに引き渡した、と供述している。