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2月14日のバレンタインデー、多くの車で渋滞したホーチミン市中心部に、白馬に跨った男性が現れてSNS上で大変な話題になった。突然現れた「白馬の王子様」を物珍しそうに眺める人々や写真を撮ろうと集まった野次馬で道路は更に混雑した。
男性は配車アプリを展開する地場Beグループ(BeGroup)の制服とヘルメットを着用していた。同社が提供するのはバイクと自動車による配車サービス。当然だが、「配馬」サービスは提供していない。白馬に乗っているのは、配車アプリの契約ドライバーらしき男性のみで、乗客らしき姿も見当たらなかった。
SNSに写真が投稿されると、人々は「バレンタインデーの新サービス。白馬の王子様による送迎だ」などと面白がってコメントを書き込んだ。その後、白馬に跨った男性は、なぜかガソリンスタンドに入っていった。
Beグループに問い合わせたところ、「弊社ではBeホースのサービスは取り扱っておりません」との回答が返ってきた。また、今回のことはBeグループによる宣伝パフォーマンスではなく、この男性が本当に同社の契約ドライバーであるかも分からないとしている。
知らせを受けたホーチミン市公安局道路鉄道交通警察部(PC08)は、3区グエンディンチエウ(Nguyen Dinh Chieu)通りとハイバーチュン(Hai Ba Trung)通りの交差点に急行し、男性に制止を求めた。
この男性D・N・T・Nさん(同市在住、23歳)は、Beの宣伝のために雇われたと語った。白馬については、同市ビエンチャン郡の農場から借りたもので、トラックで中心部まで運び、依頼された宣伝のパフォーマンスを実行したとのことで、Beグループの説明とは内容が食い違っている。
警察は翌15日、「自動車用道路で動物に乗った」、「動物の排せつ物を処理・清掃しない」という道路交通法で定められた各項目の違反について書類にて記録。これらの違反により、男性は1つの違反につき、6万~10万VND(約333~999円)の罰金処分を受ける見通し。