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ホーチミン市人民裁判所は18日、安定した職に就けなかったことから、“首相補佐官”を語って詐欺を働き、10万USD(約1150万円)を騙し取った男に禁固15年の判決を言い渡した。
禁固15年の判決が下されたのは、詐欺罪に問われていたファム・バン・ニン被告(33歳・ハノイ市出身)。安定した仕事に就けなかった被告は、政府高官を語ってビジネスの話を持ち掛け、金銭を騙し取ることを計画。
被告は”首相補佐官グエン・ホアン・アイン”という名刺を用意。その後、投資家やビジネスマンが交渉で使用する3区のカフェに頻繁に顔を出していた。
ここでM・T・Tさんという女性と知り合った被告は「自分は首相補佐官を務めており、何かの案件で必要な時は力を貸す」と話した。会っている際は、Tさんの信用を得るため、ホーチミン市高官らと電話するふりをした。
2019年12月初め、被告はTさんの友人であるB・Q・Tさんに重機2台を仲買いすることを約束。購入額は35万USD(約4025万円)で、手付金として10万USDを支払い、契約締結後に残りを支払うことで話をつけた。
その後、被告から頻繁に支払いの催促があったことで怪しんだQ・Tさんが警察に連絡。2020年1月6日、カフェでQ・Tさんから10万USDを受け取った被告は、張り込んでいた警察に現行犯で逮捕され、全ての犯行を認めた。