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ハノイ市内のいくつかの学校前を最近、黒ずくめの怪しげな男が徘徊するようになっており、保護者たちが不安を訴えている。この男は小学校の校門前で児童にソーセージを渡そうとする姿が目撃されており、人さらいではないかとの噂も流れた。
この男は、黒いヘルメットをかぶり、黒い上着と黒いズボンを身に着け、黒い長靴を履いて街中を彷徨っている。顔も何かで黒く塗っており、手には黒っぽい皿を持つなど完全な黒ずくめ。さらに不気味なのは、もう片方の手に鶏の頭や足を持っていることだ。
不審者の異様な佇まいに恐怖を覚えた市民から通報を受けたハドン区(quan Ha Dong)警察が捜査したところ、この男の正体は単なる物乞いであることが分かった。追い払われると、唾を吐いて悪態をつくなど、マナーは悪いものの、金品を盗むなどの犯罪を犯したわけではないため、身柄を拘束することは出来ないという。
全身黒ずくめの格好は、道行く人々から注目を集めるためのアピールだったようだ。手に持った皿は、人々から恵んでもらうためのもので、鶏の頭や足は脅し用とみられる。