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東北部地方クアンニン省カムファー市人民委員会庁舎前の国道18A号線で3日12時30分頃、路上に停車していた4人乗りタクシー1台が爆発し、運転手と乗客が死亡、複数の通行人が重軽傷を負う事件が発生した。乗客の男が自殺を図り、運転手を巻き添えにしたものと見られている。
自殺したのは別の事件で指名手配中だったレ・タイン容疑者(男・50歳)。タイン容疑者は重度の麻薬中毒者で、前科があり刑務所で8年間にわたり服役していた。警察は家宅捜索で爆弾の製造に用いられたと見られる材料などの証拠物件を発見・押収。残された遺書には、「健康状態が悪く家族にも迷惑をかけているので自殺したい」と書かれていたという。
タイン容疑者は同日、タクシーで通行人が多い同市人民委員会庁舎前に向かった。その後、タクシーが目的地に到着すると、所持していた手製爆弾を爆発させた。爆発により、タクシーの車体は大破し、タイン容疑者と逃げ遅れたタクシー運転手の2人は即死、遺体も飛散した。
更に、道路を走行していた乗用車1台とバイク数台及び電線に炎が引火し、火の手が広がり周辺は一時大混乱となった。現場に居合わせた通行人数人が重軽傷を負い、病院に救急搬送されたが、命に別状はないということが確認された。警察は裏付け捜査を急いでいる。