(C) vnexpress 写真の拡大. |
ホーチミン市警察は17日、税関職員に成りすまして10人から金銭を騙し取ったとして、詐欺・資産横領の疑いで同市タンビン区在住のレ・ティ・フオン・チャン容疑者(女・38歳)を逮捕した。
同市警察によると、チャン容疑者は以前マレーシアに居住していたことがあり、同国滞在中に知り合いの紹介を通じてマレーシア人とナイジェリア人率いる犯罪グループのメンバーに加わった。同グループはフェイスブックで多数のベトナム人と友達になり、海外からプレゼント贈る約束をし、「プレゼントを受け取るために必要」として架空の関税手数料を徴収する手口で、複数の被害者から金銭を騙し取っていた。
同容疑者は、犯罪グループの指導のもと、税関職員に成りすまして主にホーチミン市在住の女性の被害者に電話をかけ、「海外からあなた宛てに送られた小包に大金が見つかった。関税手数料を払わなければ小包は国に没収される」と脅かしたり、運送会社のスタッフを名乗って運送料金の支払いを求めたりして、同グループが指定した銀行口座に金銭を振り込むよう誘導していた。
2月のわずか1か月間に、約100人もの人をターゲットに罠をかけた結果、10人が同容疑者の要求に応じて合計約10億VND(約570万円)を振り込んだ。振り込まれた金銭はマレーシアでクレジットカードにより引き出され、同容疑者は取り分として1億VND(約56万8000円)を受け取った。また、3月にも約30人に対して同じ手口を繰り返し、3人から合計8000万VND(約45万5000円)と1万USD(約120万円)を騙し取ったという。
同市警察は現在、事件の全貌を明らかにすべく裏付け捜査を進めている。