ホーチミン市ビンタン区警察は26日、同区在住のレ・コン・クアンさん(39歳・男性)一家7人を長い柄の付いたハンマーで次々襲って負傷させた疑いでズオン・バン・ヌオイ容疑者(30歳・男)を逮捕した。この事件は同日午前6時ごろ、クアンさんの自宅で発生した。ヌオイ容疑者は、一家7人を次々襲った後、自分の頭にハンマーを打ちつけて自殺を図ったが果たせなかった。クアンさんの家族は5人が重傷、2人が軽傷を負った。
ヌオイ容疑者は、クアンさんの弟トゥオンさんが経営するバイク修理会社で住み込みの従業員として働いていたが、最近落ち込むようになり仕事を辞めたいと話していた。警察の調べに対しヌオイ容疑者は、「自殺を考えていたが、一人で死ぬのが怖くなってクアンさんとトゥオンさんを道連れにしようと思った」と供述した。
ヌオイ容疑者の兄とクアンさんは同郷で親友の間柄。同容疑者は2004年に窃盗罪で逮捕され、1年間服役し出所した後、トゥオンさんの会社に採用されたが、1年後に仕事を辞めて故郷に帰った。今年6月にクアンさんが故郷を訪ねた際、ヌオイ容疑者が仕事に就いていないことを知って、同容疑者を再びトゥオンさんの会社で雇っていた。