公安省はこのほど、在ベトナム米国大使館に2度にわたって電話し爆弾を仕掛けると脅した容疑で北部ハイフォン市ホンバン区在住のグエン・キエン・ディン(25歳・男)を逮捕したことを明らかにした。
在ベトナム米国大使館は8月19日午後2時43分と午後2時51分に、「タンロン・ハノイ建都1000年の機会に、米国大使館に爆弾を仕掛ける」との脅迫電話を受けた。電話を受けた職員によると、2度の電話は同じ番号の携帯電話からかけられたもので、30~40歳ぐらいの男の声で北部なまりがあったという。同大使館は直ちにベトナムの警察当局に通報し捜査を求めた。
公安省警備総局は、脅迫電話が北部ハイフォン市ホンバン区から発信されたことを突き止め、8月20日午後1時までにこの番号とたびたび連絡を取り合っている男性から事情を聴取した。その結果、ディン容疑者の名前が浮上、21日に同容疑者を逮捕するとともに自宅を家宅捜索し、米国大使館に脅迫電話をかけたとみられる携帯電話を押収した。警察の取り調べに対し、ディン容疑者は容疑事実を認める供述をしているという。