ハノイ市人民裁判所は2日、夫との不仲の末に生後3カ月のわが子を井戸に落として水死させたグエン・ティ・ヌ被告(23歳・女)に殺人罪で禁固12年の判決を出した。
起訴状によると、ヌ被告はグエン・バン・リンさん(23歳)と2008年に結婚、昨年8月末に男児を出産したが、リンさんが冷たい態度を取るようになったため、夫の浮気を疑い出した。同被告は、男児が病気になっても関心を示さない夫に絶望し、昨年11月18日未明、男児を井戸に落とした後家に戻り、夫を起こして赤ちゃんがいないと話した。家族中で男児を探し、同日午前6時ごろ井戸の中で男児の遺体が発見された。遺体に外傷はなく、死因は水死と断定された。
裁判所は、ヌ被告の男児殺害を残虐な行為と認定したが、事件当時同被告の精神状態が混乱し、うつ状態であったことを酌量して、検察側求刑の禁固13~15年より軽い判決を出した。