ピアスを奪うために当時2歳の女児を殺害したとして殺人罪と強盗罪に問われたグエン・ビック・フエン被告(事件当時14歳・女)の控訴審判決で、ホーチミン市最高裁判所は15日、禁固10年の初審ドンナイ省人民裁判所判決を支持し、減刑を求めていた控訴を棄却した。
初審判決によると、フエン被告は2009年5月7日、ドンナイ省ビエンホア市タムヒエップ地区のドー・ティ・ホン・タムさん宅を訪れた際、預けられていた女児グエン・ゴック・アインちゃんが付けていた金(きん)のピアスを奪おうと思いつき、アインちゃんを自宅に連れ帰った。同被告はアインちゃんがお菓子を食べている隙にピアスを外そうとしたが、激しく泣かれたため首を絞め鼻と口をふさいで殺害、アインちゃんの遺体を黒いごみ袋に入れ自室の洋服だんすの中に隠して遊びに出かけた。同被告は奪ったピアスを売って手に入れた20万ドン(約1000円)で買い物をしたり、ゲームをしたりしていた。
事件後フエン被告はアインちゃんの行方を捜す警察に白をきり捜索活動にも参加していたが、犯行の2日後に異臭に気付いた家族がアインちゃんの遺体を発見したため逮捕された。