ハノイ市ホアンキエム区警察は7日、詐欺と窃盗の疑いで医学校4年生のグエン・バン・ルエン容疑者(28歳・男)を逮捕したと発表した。同容疑者は4日、医師の振りをして患者の家族から手術の便宜を図るためとして現金を受け取ったとされる。
警察によると、せき髄を損傷した患者がベトドク病院に救急搬送されてきた際、廊下で待っていた患者の家族にルエン容疑者は医師だと名乗って近づき、早く手術を受けたければ150万ドン(約7300円)を支払うよう要求したという。同病院の患者世話係の女性が不審に思って同僚らに確認した後警備員に通報、警備員がルエン容疑者を拘束して警察に引き渡した。
ルエン容疑者は調べに対し、以前にベトドク病院で実習したことがあり、患者の家族が医師から優遇を受けようと現金を渡したがる心理が働くことを知ってこの犯行を思いついたと供述している。同容疑者は今年に入ってから同様の手口で4回現金をだまし取っていた。