東亜建設工業株式会社(東京都新宿区)は、紅河デルタ地方における第1タイビン石炭火力発電所の土木建築工事について、4月15日付けで、丸紅株式会社(東京都千代田区)と正式に契約した。工事期間は49か月、契約金額は総額約160億円。
丸紅がベトナム電力グループ(EVN)より受注した第1タイビン石炭火力発電所建設事業は、経済成長が著しいベトナムにおける電力不足解消に大きく貢献することが期待されている。
今回契約した土木建築工事は、ハノイ市より南東へ約20キロに位置するタイビン省チャーリー川左岸の約50ヘクタールの土地に、石炭火力発電所を新設する工事。当該地域は河口部のため、軟弱な土質で構成されており、東亜建設がベトナムで長年培った軟弱地盤改良に関する知識と経験を基に、地盤改良工事(施工)を本体工事に先行して実施し、引き続き、ボイラー、タービン建屋といった主要構造物(施工)、石炭、石灰岩、オイル荷揚げ用の海上桟橋(設計・施工)、付帯設備等を建設する。
東亜建設は発電所建設工事を海外における注力事業の一つと位置づけ、これまでも東南アジアで数多くの発電所建設工事に携わってきた。ベトナムではこれまでに4件の施工実績を有しており、同案件が5件目となる。