鴻池運輸株式会社(大阪市中央区)は15日、同社の100%子会社であるコウノイケ・シッピング株式会社およびKONOIKE TRANSPORT AND ENGINEERING (香港) LIMITED と共同で、ベトナムの冷凍冷蔵倉庫事業会社「Anpha-AG Joint Stock Company」(Anpha-AG)の全株式を取得し子会社化したと発表した。
鴻池運輸は、中期経営計画の中で「定温物流サービス」を最注力分野の一つとして位置付け、事業基盤の強化に取組んでいる。また、同社は成長戦略の一環としてグローバル化の加速を掲げている。同社は、1993年に日系物流企業としてベトナムに初進出。昨年20周年を向かえ、現地法人のKonoike Vinatrans Logistics Co.,LTd(Konoike-Vina)を中核とした定温物流サービスの更なる拡大を図っている。
Anpha-AGは、ホーチミン市における大手冷凍冷蔵倉庫会社4社の一つと位置付けられている。メコンデルタ地方ロンアン省のロンハウ工業団地に4万平方メートルの土地を保有、1万平方メートルの冷凍冷蔵倉庫を運営している。また、ベトナムの冷凍冷蔵倉庫としては初めて、◇HACCP(食品製造から出荷までの品質管理工程)、◇SSOP(衛生標準作業手順)、◇GMP(米国が定めた医薬品等の品質管理基準)を取得している。
今回の株式取得により、鴻池運輸がベトナムで培ってきた事業基盤の上に、Anpha-AGのベトナム国内での実績が加わることで、双方の事業を組み合わたサービス・営業展開を行うことができ、さらに高品質な「定温物流サービス」を提供することが可能になるという。