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- 「ジャスミン」の防衛協力の実績を確認
- 今後の新たな取り組みの実施に向け議論
- 第11回日越次官級協議も開催、連携確認
防衛省・自衛隊は11日、福岡で第14回日ASEAN防衛当局次官級会合を開催した。
議長は加野幸司防衛審議官が務め、ASEAN各国及びASEAN事務局に加え、ASEAN加盟が原則合意されている東ティモールがオブザーバーとして参加した。
ASEANからはブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムが参加し、このうちベトナムからはホアン・スアン・チエン国防次官が出席した。
会合では、2023年11月に開催された第8回日ASEAN防衛担当大臣会合において日本が提示した「防衛協力強化のための日ASEAN大臣イニシアティヴ:ジャスミン(Japan-ASEAN Ministerial Initiative for Enhanced Defense Cooperation=JASMINE)」の下で取り組んできた具体的な防衛協力の実績について各国防衛当局次官級で確認した。また、今後の新たな取り組みの実施に向け、率直な議論を行った。
日本は、厳しい挑戦を受ける安全保障環境の中で、地域の安全保障協力をリードするASEANの役割がますます重要になっていると強調した。加えて、「ジャスミン」は日本が目指す「自由で開かれたインド太平洋」と「インド太平洋に関するASEANアウトルック」という、本質的原則を共有するビジョンの実現を力強く後押しするものだとした。
その上で、日本は「ジャスミン」に基づく具体的取り組みについて振り返り、ASEANとの新たな防衛協力の可能性について発表した。
ASEAN各国とASEAN事務局は、地域の平和と安定に向けた今後の日ASEAN防衛協力について発表し、意見交換を行った。
会合を通じて、日本とASEAN諸国が引き続き「ジャスミン」の4つの柱を基に協力し、共に地域の平和と安定に一層貢献していくことを確認した。
なお、10日には同じく福岡で第11回日越次官級協議が開催された。協議には、日本側から加野防衛審議官、ベトナム側からチエン国防次官が出席し、両国間の防衛協力・交流や地域情勢について意見交換を行い、引き続き、防衛協力・交流の一層の進展に向けて緊密に連携していくことを確認した。