保健省予防医療局はこのほど、各税関の保健検疫センターに対し、アフリカ・ケニアで流行中のリフトバレー熱への監視を強化するよう指導した。
リフトバレー熱は蚊を媒介して動物や人に感染する伝染病で、重症の場合、致死率は50%に達する。人への感染は、ウイルスに感染した動物の生の乳を飲む、半生の肉を食べる、または直接接触するなどした場合に起こる可能性が高く、ウイルスの潜伏期間は2~6日。その後頭痛や筋肉痛などの症状が現れ、重症になると吐血や下血といった症状が出る。ケニアでは220人以上が感染、うち82人が死亡したと伝えられている。
空港内などの各税関では、特にアフリカからの入国者を中心に、検疫を強化しており、ホーチミン市国際保健検疫センターは、体温測定機を導入するなどして対応を始めている。