国家電力供給計画センターによると、6月から9月にかけて全体の電力供給量に不足は生じないとみられるが、一部時間帯によっては電力の供給が追いつかない恐れがあるという。このため、午前10時から11時の使用ピーク時に計画停電が行われる。この計画は6月の半ばに雨が降り、ベトナム最大の発電所であるホアビンダムへの流水量が回復するという予測に基づいて立てられたもので、もし雨が降らなければ状況はさらに厳しくなり、全体の電力供給量も不足する恐れがある。
6月5日には同ダムで3000万kWh規模の発電を実施した結果、ダムの水深が50cm~60cm低下した。6日13時の時点でホアビンダムの水深は86.27m、ダムへの流水量は先月半ばの半分にも満たない毎秒1000立米となっている。