![]() |
「バイクはどのガソリンでも走ることができるので、どのガソリンを選ぶかはお腹を満たすためにご飯を家で食べるのと外で食べるのと同じようなもの、あまり重要ではありません。しかし、そのバイクに合わないガソリンを使用することは、お金のかかる外食をずっと続けるようなものです。」と語るのは、ホーチミン市自動車•力学設備会のグエン•レ•ニン常任副会長だ。ニン常任副会長によれば、エンジンの圧縮率を10倍すれば、適切なガソリンの種類(オクタン価)がわかるという。例えば、ホンダベトナム社製のドリームはエンジンの圧縮率が8.8であり、それを10倍すると88。しかし、市場にはオクタン価88という種類のガソリンはないので、それに1番近いオクタン価90のガソリンがもっとも適切なガソリンとなる。ニン常任副会長はドリームに92や95のガソリンを使用することは、「家に余っているご飯を捨てて、外食に行くようなものです。」とまで言う。
ペトロリミックス社(ベトナム石油総公社)は先ごろ、オクタン価90のガソリンを市場販売しないことを発表した。これについてニン常任副会長は、「これからは圧縮率が9以下のエンジンのバイク所有者は、ガソリンを入れるときに1リッターにつき数100ドンずつ余計に払わなくてはいけません。消費者の無知をついた、まことに巧妙な経営手腕で恐れ入るばかりです」と褒めていた。主なバイクのエンジン圧縮率は以下の通り。