(C)VOV |
ベルリン在住の現代美術家、塩田千春による「感情の波」個展が、ハノイ市タインスアン区にある「ビンコム・メガモール・ロイヤルシティ(Vincom Mega Mall Royal City)」内の「ビンコム現代芸術センター(Vincom Center for Contemporary Art=VCCA)」で2023年10月4日(水)~2024年3月30日(土)に開催される。
塩田千春は、現代美術において世界で最も影響力があるアジア人女性アーティストの一人とみなされている。ベルリンを拠点に活躍する塩田千春は、記憶、不安、夢、沈黙など、かたちの無いものを表現したパフォーマンスやインスタレーションで知られる。
同個展では、塩田千春の代表的なモチーフである空間を覆いつくすように張り巡らされた赤い糸と、古びた舟で構成された作品を展示。赤い糸は血液や生命そのものを、舟は先行きの分からない不確かな旅を象徴しているという。
塩田千春は1972年に大阪府岸和田市で生まれ、京都精華大学美術学部を卒業。2008年に芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。2015年には、第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展で日本代表に選出。その後は、世界各地で個展を開催し、シドニー・ビエンナーレ、キエフ国際現代美術ビエンナーレ、横浜トリエンナーレなどの国際展にも多数参加している。