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2022年12月公開のベトナム映画「輝かしき灰(原題:Tro Tan Ruc Ro、英題:Glorious Ashes)」が、第96回アカデミー賞「国際長編映画賞」ノミネート候補作品のベトナム代表に選ばれた。
同部門の日本代表はヴィム・ヴェンダース監督作の「PERFECT DAYS」。
ブイ・タック・チュエン(Bui Thac Chuyen)監督の「輝かしき灰」は、ベトナムを代表する作家グエン・ゴック・トゥー(Nguyen Ngoc Tu)の小説を映画化したもので、ベトナム南部の海沿いの村を舞台に、3人のヒロインとそれぞれの男性との関係を描いている。
2022年10月24日から11月2日まで日本の東京で開催された「第35回東京国際映画祭(TIFF)」では、ベトナム映画として初めてメインコンペティション作品に選ばれた。
アカデミー賞のノミネート最終候補となるショートリストの発表は12月21日、ノミネートの発表は2024年1月23日、授賞式は2024年3月10日に行われる(いずれも米国現地時間)。
第95回では、「長編ドキュメンタリー映画賞」部門のショートリスト15作品の中に、ベトナム人女性映画監督のハー・レ・ジエム(Ha Le Diem)監督が手掛けたドキュメンタリー映画「Children of the Mist(原題:Nhung Dua Tre Trong Suong)」が入った。同部門のショートリストにベトナム映画が名を連ねるのはこれが初めてだったが、惜しくも本選へのノミネートを逃した。
「国際長編映画賞」部門の直近5回のベトナム代表作品は以下の通り。
◇第95回:「578 Magnum(原題:578: Phat Dan Cua Ke Dien)」(2022年5月公開)
◇第94回:「Dad, I’m Sorry(原題:Bo Gia)」(2021年3月公開)
◇第93回:「Mat Biec(原作邦題:つぶらな瞳)」(2019年12月公開)
◇第92回:「ハイ・フォン(原題:Hai Phuong、英題:Furie)」(2019年2月公開)
◇第91回:「サイゴン・クチュール(仕立て屋 サイゴンを生きる、原題:Co Ba Sai Gon、英題:The Tailor)」(2017年11月公開)
過去に本選にノミネートされたベトナム映画は、トラン・アン・ユン(Tran Anh Hung=チャン・アイン・フン)監督作の「青いパパイヤの香り(原題:Mui Du Du Xanh、英題:The Scent of Green Papaya)」(1993年公開)の1本のみに留まっている。