(C) VIETJO/Sa Huynh 写真の拡大. |
韓国系シネマコンプレックス(シネコン)最大手CJ CGVベトナム(CJ CGV Vietnam=CGVベトナム)と、ロッテシネマ(Lotte Cinema)がベトナムで好調だ。
CGVベトナムは10月末時点で、ベトナム最多となる29都市で78劇場457スクリーンを運営中だ。今年1-9月期の売上高は、前年同期比+35.0%増の1442億ウォン(約133億7000万円)を記録した。
一方ロッテシネマは44劇場199スクリーンを運営しCGVベトナムに続く。1-9月期の売上高は448億ウォン(約41億5000万円)を上げ同+37.4%増加した。
今年だけでもCGVベトナムは8劇場47スクリーン、ロッテシネマは3劇場16スクリーンを新規開設するなど積極的な展開、最新の音響・映写設備の導入、オンライン予約システムの完備、豊富なスナックメニューなどが人気を呼ぶ理由だ。
配給、制作事業も両社の好成績を支えている。CGVベトナムは今年10月まで197本を上映しており、うち米ワーナー・ブラザースなどハリウッド映画を含む99本の配給を担当。配給作品の興行収入は全体の約60%を占める。
ロッテシネマは現地企業との共同制作に力を入れる。「パパとムスメの7日間(原題:Hon Papa Da Con Gai)」、「ハイ・フォン(原題:Hai Phuong、英題:Furie)」などヒット作も多く、すでに次の共同制作作品に向け動きだしている。
ロッテシネマはベトナム市場について「経済成長で若者による余暇活動としての映画鑑賞が増えている」と話し、今後の成長に期待を寄せた。