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- 中国・雲南省で誕生、4500店舗以上展開
- 伝統的な中国茶を使ったユニークな味わい
- 既存の競合対手との争いは避けられず
中国のティードリンクチェーン「覇王茶姫(CHAGEE=チャジ)」は、ベトナム市場への本格的な市場展開を発表した。
すでにフェイスブック(Facebook)、ティックトック(TikTok)、インスタグラム(Instagram)などの公式アカウントを開設しており、ローカライズされたマーケティング活動も続々と実施している。
2017年に中国・雲南省で誕生したチャジは、中国全土に3500店舗を構え、マレーシア、シンガポール、タイなど世界各国でも事業を拡大し、中国国内と合わせて4500店舖以上を展開している。
特徴として、伝統的な中国茶と現代のブレンド技術を融合させたユニークな味わいを提供していること、ナチュラルな原材料にこだわり、低カロリーながらもはっきりとした味の結合を実現していることが挙げられる。
ベトナム市場では、流行に敏感な若年層を中心に高級ティードリンクの需要が高まっており、チャジにとって重要なマーケットとなっている。
しかし、この市場で存在感を高めるにあたり、既存の競合対手との激しい争いは避けられない。
主な競合ブランドには、◇ミーシュー(Mixue)、◇フェーラー(Phe La)、◇ラシミ(LaSiMi)、◇ラボーン(La Boong)、◇コイティー(KOI The)、◇ゴンチャ(Gong Cha)などがある。
ミーシューはベトナム国内に1500店舗以上を展開し、2023年の売上高は1兆2570億VND(約74億円)に上った。フェーラーは価格帯4万5000VND(約263円)以上で、2023年の売上高は3000億VND(18億円)だった。ラシミは価格帯3万5000~4万5000VND(約205 ~263円)、100店舗以上を展開するラボーンは価格帯2万~4万2000VND(約117~246円)となっている。
コイティーやディンティー(Ding Tea)、トコトコ(ToCoToCo)などのブランドが苦戦する一方で、フェーラーやミーシューのような新興ブランドが急成長している。