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- 多くの大学の主な収入源は授業料や手数料
- 科学研究や技術移転による収入はわずか
- グエンタットタイン大学は授業料が98.6%
ベトナムの大学の収入は、国家予算、授業料・手数料、科学研究・技術移転の3つが主な資金源だ。ただし、多くの大学では、主な収入源は授業料や手数料で、科学研究や技術移転による収入は極めて限られている。
国内の大学が発表した2023年業績によると、同年の収入が1兆VND(約59億円)を超えた大学は以下の通り。
◇ハノイ工科大学(HUST):2兆1370億VND(約126億円)
◇ホーチミン市経済大学(UEH):1兆7210億VND(約100億円)
◇グエンタットタイン大学(NTTU):1兆4750億VND(約87億円)
◇国民経済大学(NEU):1兆4000億VND(約82億円)
◇ホーチミン市技術大学(HUTECH):1兆2600億VND(約74億円)
◇トンドゥックタン大学(TDTU):1兆1570億VND(約68億円)
◇ホーチミン市工業大学(IUH):1兆0120億VND(約60億円)
ほとんどの大学では、科学研究・技術移転からの収入はごくわずかにとどまっている。例えば、トンドゥックタン大学では2023年の総収入の約86.2%を授業料が、約4.6%を科学研究・技術移転が占めた。
総収入に占める授業料の割合は、グエンタットタイン大学は98.6%、ホーチミン市技術大学は98.0%、ホーチミン市工業大学は約89.8%、国民経済大学は72.4%、ハノイ工科大学は66.9%となった。一方、総収入に占める科学研究・技術移転の割合は0.4~3.1%の範囲にとどまった。
ただし、ホーチミン市経済大学は、2023年における科学研究・技術移転による収入が5266億VND(約31億円)で総収入の約30.6%を占め、高水準となっている。