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- ビンタイフードと東星製薬が覚書締結
- 血糖値の上昇を防ぐ米麺を開発・生産へ
- 韓国や日本、欧米などへも販路拡大
韓国の製薬会社である東星製薬はこのほど、ベトナムの食品製造会社ビンタイフード(Binh Tay Food)との間で、血糖値の上昇を防ぐ米麺の開発と生産に向けた覚書(MOU)を締結した。
MOUにより、東星製薬は血糖値の上昇を防ぐコメ「タンバクサ米」を提供する一方、ビンタイフードはタンバクサ米を使用して米麺を製造する。タンバクサ米は、インシュリンの分泌を活性化させ、血糖値の上昇を防止する機能により、韓国で特許を取得している。
両社が血糖値の上昇を防ぐ米麺を開発する背景には、ベトナムで血糖値管理の必要性が高まっていることがある。東星製薬によると、ベトナムでは他国に比べコメの消費量が多いが、同時に糖尿病の患者数や若い糖尿病患者の死亡率が上昇しているという。このためタンバクサ米を活用した製品を販売することで、現地の糖尿病食市場におけるシェア拡大を目指す。両社は米麺を皮切りに、今後も糖尿病患者のための食品開発に力を入れていく。
ビンタイフードのレ・ティ・ザウ(Le Thi Giau)会長は「タンバクサ米を活用した製品について、ベトナムだけでなく韓国や日本、欧米などへも販路を拡大したい」と述べた。