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- 小型トランス製造のエータムが工場稼働
- 25年からEV用トランスの生産開始
- AIデータセンターや防衛などへ取引先拡大
小型トランス(変圧器)の製造を手掛ける韓国のエータム(ATUM)はこのほど、ベトナムに移転した工場の稼働を開始した。
同社は2024年、約40億ウォン(約4億3000万円)を投じて、ベトナム工場の生産ラインと自動化システムを構築していた。月産能力は、小型充電器やスイッチング電源(SMPS)トランスが900万個、電気自動車(EV)用トランスが150万個となる。
これまで小型充電器やSMPSトランスを中心に生産していた同社だが、2025年からは世界的な自動車大手との提携を受け、EV用トランスの生産を開始する。このためEV用トランスの生産ラインには、出荷した製品を追跡・管理できるシステムを導入するなど高品質での生産や管理を可能とした。
さらに自社開発製品「フラット型トランス」も生産し、人工知能(AI)データセンターや防衛事業などへ取引先を拡大する計画だ。従来の製品に比べ小型の「フラット型トランス」はEVに装着した場合、空間に余裕ができ高性能の充電器装着が可能となる点が特徴だ。