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- イエンフォン工業団地で新工場竣工
- 小型~大型製品の一貫生産を担う
- 工場拡大で30年に売上高約112億円目指す
電子部品の製造を手掛ける韓国のシノペックス(Synopex)はこのほど、北部紅河デルタ地方バクニン省のイエンフォン工業団地で、3万3000m2規模のフレキシブルプリント基板(FPCB)モジュール工場を竣工した。
同工場はバクニン省の工業団地であるドント産業クラスターにある既存の工場と共に、スマートフォン搭載用の小型製品から大型製品までの一貫生産を担う。
ドント工場では2023年、大型FPCBを生産するためロールtoロール式の生産設備導入に向けた投資を行った。一方イエンフォン工場ではFPCBに各種部品を表面実装(SMT)し、大型FPCBモジュールの生産を可能とする。これにより同社は製品の多角化を進める計画だ。
これと関連してイエンフォン工場には、水処理フィルターの生産ラインも設置した。今後は高分子分離膜の生産施設も建て、アジア市場拡大の足掛かりとしたい考えだ。
これに先立ち同社は2017年、ドント産業クラスターにあった韓国のFPCBメーカーであるフレックスコム(Flexcom)の工場を買収し、ベトナムに進出した。2018年にはサムスン電子の1次下請け会社に選出されている。
今回完成した新工場は、ドント工場との連携を図る目的で2020年8月にイエンフォン工業団地にあったフレックスコムの工場を買収したものだ。
工場拡大により同社は2030年に、FPCBモジュール関連の売上高1兆ウォン(約112億円)を目指すとしている。