ベトナムで人材紹介を行う JellyfishHR がお届けする在住日本人へのインタビュー。今回お話を伺ったは、日本をベースにたびたびベトナムに出張にきているという 戸川真由美(とがわまゆみ)さん(25歳) です!
戸川さんは京都の大学を卒業後、海外を飛び回って仕事をしています。彼女の仕事と充実した生活ぶりについてお聞きしました。
ODA案件をサポートする民間企業に勤務
―― まず、自己紹介をお願いします!
戸川: 戸川真由美といいます。現在25歳で、平成生まれです。
まだまだ若輩ですが、出張ベースでベトナムに頻繁に来ています。来るたびに現地スタッフに新しく勉強したベトナム語を披露するのが楽しみです。
細かい作業が好きな性格で、洋裁や編み物、彫金、革細工などのアート&クラフトが大好きです。
また、国家資格の中小企業診断士の資格を持っており、週末には中小企業へのサポートやセミナー開催などの活動もしています。
――活発な方ですね! 現在お仕事ではどんなことをされているのですか?
戸川: コンサルタントとして、保健医療専門のコンサルティング企業の海外事業部で働いており、ODA(政府開発援助)の案件を担当しています。
ODAとは、政府が途上国に対して経済発展や戦争・災害後の復興を助けるものです。具体的には電力網を作ったり、鉄道を作ったり、病院を作ったりするインフラ整備の事業が多いです。私たちの会社は、その中でも 病院専門 として活動しています。
よく、 「政府機関で働いてるの?」 とよく聞かれますが、実は私たちの会社は 民間企業 です。病院を建てる時には図面を引く建築士や病院運営をよく知る専門家が必要となります。そういった技術的なサポートは民間企業のノウハウが活用されており、政府のコンサルタントとしてODAを支えています。
―― 学生時代は何をされていましたか?
戸川: 高校ではインターナショナルスクールに通っており、私のクラスの修学旅行はなんとベトナムでした(笑)
それが私の初めてのベトナムとの出会いで、今後縁のある国になるかもしれないと感じていました。でも、社会人になってこんなに本格的にベトナムに来ることになるとは思っていませんでした。
大学では国際関係学を専攻し、外交や国際問題を勉強していました。楽しい大学生活でしたが、具体的な将来の夢は一向に見えず、海外留学やゼミ活動など目の前のことを楽しむ日々が続いていました。
国際援助を仕事にできるなんて思っていませんでしたが、運良く現在の会社のオファーをいただき入社しました。
――ベトナムに関係する仕事はどうして選ばれたのですか?
戸川: 弊社の海外事業部ではベトナムに限らず全世界で活動しています。その中で私はベトナム案件の担当になり、たびたびベトナムに来ています。
自分で選んでベトナムに来たわけではなかったので、最初は道ばたのフォーの衛生加減や昼夜問わず現れるゴキブリにゾクゾクしていましたが、今では慣れ、毎回の出張が本当に楽しみです。
―― 将来やりたいことは何かありますか?
戸川: ODAの仕事が本当に好きで、これからもこの業界で仕事を続けて、もっと専門性を高めたいです。
ちょっと欲をいえば、ODAや病院の専門性だけでなく、中小企業診断士としての専門知識や、他の新しい専門性も伸ばしたいと考えています。
知るほどに好きになるベトナム
―― ベトナムの好きなところは何ですか?
戸川: ベトナム人には親日家が多く、とても話しやすいことと、やっぱりごはんが美味しいこと です。
ベトナム人はちょっとシャイですが、仲良くなるととてもフレンドリーだなと思います。私がベトナム語を勉強して披露し始めたあたりから、フレンドリーさが加速し始めたと感じています。
言葉を喋ることは、ベトナムがどれだけ好きかを暗に示すこと だとも感じているので、これからもコツコツとベトナム語の勉強を続けたいと考えています。
そして、 ベトナム料理の種類の多さ、おいしさ、新鮮さ には本当にビックリしています。お昼は現地オフィスのおばちゃんが作ってくれる昼食をみんなで食べるのですが、毎回違う家庭料理が出てきて、毎日の楽しみです。
食中毒には要注意ですが、屋台のごはんも清潔そうな所からおっかなびっくりトライしています。ちょっと良いレストランや市場に行くと新鮮な魚介類が手に入り、特に、生け簀のエビを料理したときのふわふわもっちりした食感が忘れられません。
―― 最後に、読者の皆さんに一言お願いします。
戸川: 「旅行で来るベトナム」、「出張で来るベトナム」、「住むベトナム」 それぞれの立場でベトナムに対するイメージがどんどん変わってくると思います。
滞在が増えるたびに、 「道ばたのお風呂のイスで黄色い飲み物を飲んでる人は何してるんだろう」、「ラッシュアワーのバイクってどんな運転するんだろう」 というベトナムの謎が解けてゆき、だんだん好きになってきました。
でもまだまだ解けていない謎がいっぱいなので、「ローカルズ」と仲良くなり、「ローカル生活」を理解することでもっと住み良いベトナムにしたいです。
―― ありがとうございました!