ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

【4部作】検証、デブは料理がうまいのか?~中編~

2015/10/27 09:30 JST配信

前回 のあらすじ)

デブの魅力ってなんだろう?

 ・触って気持ちよさそう!

 ・冬でもあったかそう!

 ・ご飯いっぱいたべそう!

 ・美味しい店知ってそう!

このリストに 「料理作るのうまそう!」 が入るのかどうなのか?

今まさに デブ料理人対非デブ料理人 の戦いが始まろうとしているのでした!!

デブがいると台所が狭い

関係無いですが、佐井の奥さんの好みの男性は・・・

すらっとした男性らしいです (まじか・・・)

人生は難しい!!

というわけで、早速佐井が一品目に取りかかります。

一刀両断

まずはパンを切って、焼いていきます。

そして、自宅で仕込み済みのアレを盛り付けていきます。

太い指でおしゃれに盛り付け♪

佐井の一品目は、 海老とアボガドのタルタル です。

今回、この対決の前の週に、フーコックに旅行に行った佐井ですが、 フーコック特産の粒胡椒 がとても気に入り、沢山買ってきたのでした。

この粒胡椒に良く合いそうということでこの料理をチョイス。

デブらしい前菜料理に、皆さんまずは小手調べ的に舌鼓。

「胡椒が良く効いていて食欲を誘う!!」

「ビールが進む!!」

などの評価をいただきました。

しかし、一点誤算も。

料理の見た目からかなり濃厚な濃い味を期待されたのですが、塩分控えめな優しい味付けにしてしまったせいか

「もう少し、塩が濃いほうが好み!」

「意外とやさしい味だった」

という評価も。

こちらの料理の評価は、 平均6.88点。

M1とかR1とかでもそうですが、トップバッターの評価は難しいものです。

まぁまぁなスコアがという感じです。

次に料理を出したのは高井さん。

香りに誘われてデブが来る

何やらフライパンでガーリックオイルを作り、そこに、マッシュルームを入れて炒めていきます。

ころんころんでおいしそう!

ここに茹でたタコとジャガイモを合わせ、鍋に火をかけてから数分くらいで完成です。

さすが、仕事人、手際が良いです。

最後にパセリで飾り付けをして完成です。

キラキラ加工してみました

高井さん、一品目はこちら、 「タコのガリシア風」。

恐ろしくいい臭いをさせながら到着です。

ちなみにレシピのポイントを仕事人からもらいました。

高井さん:

「タコのガリシア風は日本人の口に合うよう、バターを入れてみたり、通常茹でるだけのタコとジャガイモを炒めてます。最後はパセリの緑、パプリカパウダーとカイエンペッパーの赤でそれっぽい外観と香りを演出しています」

レストランに来たみたい!

見てください。

この異様にオシャレな木皿に盛られた料理を。

木皿に盛るのはタコのガリシア風の伝統的な出し方らしいです。

パセリを振りかけて、見た目もよく、何より香りがメチャメチャいい!!

激しく食欲を掻き立てます。

チェックチェック

ちなみに、この木皿も高井さん持ち込みの私物。

さすが仕事人、道具へのこだわりがしっかりしています。

そのDNAを受け継いだのか、お子さんも、道具のチェックに余念がありません!!

評価中の審査員のみなさま

もちろん、味のほうも、ガーリックと香辛料の香りに、塩味が良くマッチしていて絶品。

何より、タコの軟かさが絶妙でした。

審査員からも

「絶品の味付け!!」

「ビールのお供に最高!!」

「ホーチミンでバル開店して!!」

と、高評価。

おいしさにこぼれる笑顔

本当に、ビールが止まらなくなる、いや、ワインが欲しくなる一品でした。

こちらの料理の評価は、 平均8.11点。

2番手にして、かなりの高得点です。

どうでもいい余談ですが、世界でタコを食べる国はそれほど多くないです。

タコはその形状から悪魔の動物と思われている国が多いです。

西洋のクラーケン伝説が有名です。

日本、韓国、中国、そして地中海沿岸地方と、スペイン、ポルトガルの文化を継承した中南米の国々でしか食べられておらず、ここホーチミンでも、タコはあまり売っていないです。

※イカはホーチミンでもよく売られています。

今回、高井さんもタコの調達には苦労したようです。

余談でした。

そして、次に用意したのは石原さん。

何やら家に着いたときから気になっていたのですが、オーブンにの中に巨大な盛塩が。

巨大盛り塩

もし魔除けだとしたら、かなり強力な怨霊が相手の可能性が高いです(汗)

多分、貞子とか伽耶子クラス。

しかも焼いています。

塩を焼くと退魔効果が増すのか?

あついよあついよ~

しかし、どうやらこれは料理だったようで、

石原さんが鉄板ごと持ってきます。

雪をかぶった山のよう

そして、何故かお鍋でこれを叩き始めます。

あちょー!

かなりセンセーショナルなシーンだったので、別の角度からも。

うおおおおおー!

スティーブン・キング原作の映画「シャイニング」に出てきそうな光景ですが、石原さんは亡霊に取りつかれているわけでもなければ、冬場のホテルの管理人もしていません。

そもそもホーチミンに冬は無い!!

しかし、もしこのシーンが夢に出てきたら、それは間違い無く悪夢でしょう。

とにかく、石原さん、巨大な盛塩を破壊しようとしているのです。

そして、盛塩を叩くこと数度、遂に盛塩にひびが入るのでした。

中からなんか出てきた!

そう、この盛塩かと思われた物体、なんと、 鶏の塩釜 だったのです。

ちなみに、塩釜について石原さんから一言

石原さん:

「塩釜はロッテの雪見大福アイスみたいにも出来たのですが、山頂に雪を被った富士山を意識して作りました。それで上の部分だけ白くなってます」

丸ごと一羽!

破壊した塩釜から、丸鶏が一羽出てきました。

これを石原さんがハサミで食べやすいサイズにしてくれます。

解体された鶏さん

まさか、家庭でこんな料理が出てくるとは。

鶏のお腹には野菜も詰められていて、鶏と一緒に野菜を食べられるような気づかいも。

一品目でこれと言うことは、二品目はいったい何がでてくるのか?

色々な期待を背負いながらも、早速いただいてみます。

ちなみに、塩釜にする意味ですが、密閉することにより旨みを逃がさない効果があるそうです。

確かに、鶏の旨みがしっかりしていて、さらに、絶妙な塩味が鶏にしみ込んでいます。

メチャメチャ美味しい!!

お野菜も、鶏の旨みがしみ込み、最高の味付けに。

審査中のみなさま

審査員のみなさまからも

「家庭のレベルを超えている」

「外で結構いいお金を出して食べるレベル」

「とにかくインパクト大、味も素晴らしい、言うことなし」

と絶賛の嵐。

こちらの料理の評価は、 平均9.78点。

いきなり、ほぼ満点の点数が出てしまいました。

色々な意味で先が思いやられます(汗)

高井さんの子だけに高い高いが好き

一品目からの高評価に石原さんも大喜び。

高井さんのお子さんを高い高いしているのですが、ぱっと見は、武藤敬司が新技を開発しているように見えます(汗)

一品目最後の料理人はブイさん。

なにがでるかな?

卵と出汁を混ぜて・・・

真剣勝負!

混ぜた液体をお茶碗に入れて、具材を投入していきます。

カセットコンロ大活躍

そして、茶碗に入れた状態で、鍋で蒸し始めました。

どうやら茶碗蒸しのようです。

そして、完成品がこちら。

心温まる香りが漂う

ただの茶碗蒸しではありません。

出汁には ヌオックマム を使い、具材もベトナムでよくつかわれるオクラ、落花生を使用。

ベトナム風茶碗蒸し の完成です。

ヌオックマム風味が効いていて、いつも食べる和風の茶碗蒸しとはかなり違いますが、味の調和がしっかり取れていて、優しくどこか懐かしい味わいでした。

ヌオックマムいけるいける

審査員からも

「和越折衷のアイディが良い、ヌオックマムもすごく良かった」

「茶碗蒸しにオクラ、意外だがとてもマッチしてた」

と、新鮮なアイディアに賞賛が。

反面、鶏の塩釜の後ということもあり、

「ちょっと味が優しかった」

という意見もありました。

順番が良くなかったか、こちらの料理の評価は、 平均6.67点。

この対決、料理を出す順も難しい!!

だんだんテンションあがってきたよ~

お酒に良く合う料理が出てきたことで、審査員のビールも進み、会場はにわかに盛り上がってまいりました。

一品目から、とんでもないメニューが出てまいりましたが、現在の得点はこんな感じです。

石原さんが大きく先行し、高井さんが追う展開。

中盤戦へと進んでいきますが、二品目にも期待が膨らみます。

石原さん、場所取りすぎ

このまま二品目に移りたいところですが、一旦CM、ではなく次週に続きます。

著者紹介
佐井高志
ベトナム在住暦3年になる佐井家の旦那。通称「親方」
日本にいた頃にパワーリフティング、アメリカンフットボールをやっていたこともあり、とにかく体がでかい。ベトナムにいるデブを取りまとめる使命を自らに課している。
このコラムでは、デブだからこそのチャレンジをはじめ、ベトナムがデブにとって住みやすい国なのかどうかを身をもって徹底検証。2013年よりホーチミン市に在住し、2016年よりダナンへ転勤したのをきっかけに、コラムタイトルを『豚が如く~ホーチミン編~』から『豚が如く』に改題。目下、ダナンでデブを開拓中。
2016年11月日本へ帰国。
2018年9月再度ダナンに駐在。
豚が如く
その他の記事はこちら>
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
カンボジア国会議事堂新庁舎が落成、ベトナムが寄贈 (22日)

 カンボジア公式訪問を開始したチャン・タイン・マン国会議長は21日、カンボジアの首都プノンペンで、同国のクオン・ソダリー国民議会(下院)議長と会談した。  両議長はこの席で、両議会が緊密に連携して訪...

フエ前国会議長に警告処分、病床のトゥオン元国家主席は処分先送り (22日)

 ベトナム共産党政治局・書記局は20日に開かれた会合で、政治局員・国会共産党連合会書記・国会議長在任中に、汚職防止に関する党規と法律に違反したとして、ブオン・ディン・フエ前国会議長に警告処分を科すこ...

エノテカ、ホーチミン高島屋にワインショップをプレオープン (22日)

 ワインの輸入販売などを手掛けるエノテカ株式会社(東京都港区)は11月25日、ホーチミン市1区のホーチミン高島屋2階に「ワインショップ・エノテカ ホーチミン高島屋店」をプレオープンする。  ラウンジエリア...

ハノイの街角、アヒルを連れて散歩する名物男性 (17日)

 午後3時、ハノイ市ハイバーチュン区ファムディンホー街区在住のグエン・ゴック・クアンさん(男性・61歳)が、手に持った棒で地面を叩くと、生後4か月の真っ白なアヒルは「散歩の時間だ」と理解し、クアンさんの...

住商アグロ、地場農業資材販売会社に出資 (22日)

 住商アグロインターナショナル株式会社(住商アグロ、東京都千代田区)は、ベトナムの農業資材販売会社であるホップチー・インベストメント・コーポレーション(Hop Tri Investment Corporation、ホーチミン市)に...

働きがいのある在ベトナム企業ベスト100、ユニリーバが1位に (22日)

 ベトナム最大の企業管理職向けソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を運営するアンファベ(Anphabe)は19日、「働きがいのある在ベトナム企

カマウ省:戦勝遺跡地区を建設、ベトナム戦争の戦闘で勝利の地 (22日)

 南部メコンデルタ地方カマウ省人民委員会は19日、ダムゾイ郡でダムゾイ・カイヌオック・チャーラー(Dam Doi - Cai Nuoc - Cha La)戦勝遺跡地区の起工式を開催した。同省共産党委員会のグエン・ティエン・ハイ書...

ホーチミン:12月運行開始のメトロ1号線、運賃決定 (22日)

 ホーチミン市人民委員会は21日、12月の商業運転開始を予定している都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)の運賃を規定する決定を発表した。  決定によると、運賃は乗車区間の距離によって異...

マレーシア、ベトナムの9か国目の包括的・戦略的パートナー国に (22日)

 21日から23日までの日程でマレーシアを公式訪問中のトー・ラム書記長は21日、最高儀礼に則り盛大に執り行われた歓迎式典の後、アンワル・イブラヒム首相との首脳会談に臨んだ。  両首脳はこの席で、両国間...

チン首相、ドミニカ共和国大統領と会談 FTA交渉を提案 (22日)

 ドミニカ共和国を公式訪問中のファム・ミン・チン首相は現地時間20日、ルイス・ロドルフォ・アビナデル・コロナ大統領と会談した。  両首脳は、2005年7月7日の外交関係樹立以来、初のハイレベル訪問となる...

ホーチミン:ドンコイ通りの小売スペース賃貸料、世界14番目の高さ (22日)

 米不動産サービス大手クッシュマン&ウェイクフィールド(Cushman & Wakefield=C&W)がこのほど発表した、世界のブランドショップ街の小売スペース賃貸料動向に関する年次調査レポート「世界のメインストリート(...

自宅でヒキガエル肉を調理、児童1人死亡・1人重篤 (22日)

 南中部高原地方総合病院は19日、自宅で調理したヒキガエルの肉と卵を食べた児童2人が中毒を起こしたと発表した。  19日昼、南中部高原地方ダクラク省クロンパック郡に住むY君(11歳)は、自分でヒキガエルの...

教員の4割超が給与と保護者のプレッシャーに悩み (22日)

 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)傘下の政策開発研究所が先般発表した調査結果によると、教員の25.4%が学校内で、8.2%が学校外で生徒向けに補習授業を行っている。  この...

エクセル・クリエイツ、ハノイに駐在員事務所を開設 (22日)

 医療機関向けパッケージソフトウェアの製造・販売を手掛ける株式会社エクセル・クリエイツ(大阪府大阪市)は11月、ハノイ市に駐在員事務所を開設する。  これを機に、ベトナムをはじめとする東南アジア諸国...

ハノイ:国際建築展示会「ベトビルド」、11月27日から開催 (22日)

 ハノイ市ナムトゥーリエム区の国立展示建設センター(1 Do Duc Duc, quan Nam Tu Liem, TP. Ha Noi)で、11月27日(水)から12月1日(日)まで、国際建築展示会「ベトビルド・ハノイ2024(第4回)(VIETBUILD Ha Noi 202...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2024 All Rights Reserved