少数民族における女性たちの「美しさの基準」とは

2017/11/12 05:35 JST配信

黒ハニ族

 黒ハニ族の女性は伝統的な民族衣装のほかに、髪の毛を模した被り物をあみ出した。この被り物は寒い冬から頭を守るだけでなく、その形状から女性の年代や婚姻状況が分かるようになっている。

 被り物の髪の毛には人毛の代わりに樹木の皮や根を細く裂き草木染で染色されたものが使わている。幾度も染色を繰り返すことで黒々と艶のある「髪の毛」になるという。思い通りの「髪の毛」を手に入れるために、女性たちはたくさんの時間と労力を費やすのだ。

 黒ハニ族の家の壁にはこの被り物がだいたい2~3個は掛けられている。女性たちは外出する時には必ずこの被り物を被り、脱ぐことはない。そのためいつも小さな櫛を持ち歩き、地毛が乱れて額にかからないよう必要に応じて地毛をとく。頭巾と「髪の毛」が頭の左右どちらかに寄せられていれば未婚女性、頭の中心に頭巾と「髪の毛」があり、その上にもう一枚布が掛けられていれば既婚女性と判別がつく。

ムノン族

 ムノン族は古くから天然の材料を「化粧品」にし、髪の毛の艶を出し、唇を赤く、頬をピンク色に、爪を血色の良い色にするのに使ってきた。ムノン族に伝わる美しさの基準は自歯の加工と耳飾りだ。自歯を削るのは大きな痛みを伴うが、現在でも成人が近づくと男女ともに大人の証として自ら望んで歯を加工してもらうそう。

 耳たぶに大きな穴を開けて付ける耳飾りは、美しさの象徴であるほかにその人の社会的地位や権力、資産を表すものでもある。つまり、耳たぶの穴がより大きくより高価な耳飾りであるほど、美しく高貴ということになる。そのため、女性たちは耳たぶの穴を大きくするために重さのある象牙を穴に通しておくことで徐々に穴を拡張させるのだという。

前へ   1   2   3   次へ
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 北中部地方ゲアン省クエフォン郡チーレー村に住む少数民族モン族のブー・イー・チアさん(94歳)は、髪の...
 西北部地方ディエンビエン省ムオンチャー郡サーロン村の花モン族による伝統衣装への花模様の刺繍技術が...
 ホーチミン市在住のホアン・トー・ハインさん(女性・21歳)は、長い髪の毛を写真や動画に撮ってユーチュ...
 南中部沿岸地方クアンナム省ホイアン市を拠点に活動するフランス人写真家のリアン・クロックヴィエール...
 国家交通安全委員会は27日、困難な状況にあるタイ族の女性に向けた専用ヘルメットの支援運動に関する記...
 文化スポーツ観光省は、少数民族タイ(Thai)族の民族舞踊「ソエ・タイ(Xoe Thai)」を国連教育科学文化機...

新着ニュース一覧

 ホーチミン市のタンソンニャット国際空港付近で11日夜、ドローンとみられる無人航空機(UAV)が確認され...
 VN30インデックスを構成する主要上場企業30社の2026年4~6月決算は、売上高・利益ともに力強い成長を示...
 ファム・ティ・タイン・チャー副首相は10日、2026~2030年期の「全国院外救急システム開発計画」を承認...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
前編はこちら  烈士(戦死者)の遺骨を捜す任務に就いて3年になる、北中部地方クアンチ省軍事司令部所...
 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の
 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)の子会
 オーストラリアを国賓訪問中のトー・ラム書記長 兼 国家主席は11日、首都キャンベラでアンソニー・アル...
 国防省傘下のソントゥー総公社(Song Thu)は、南中部地方ダナン市でベトナム海軍向けに多目的対潜護衛艦...
 ハノイ市の観光名所となっている「線路沿いカフェ街」で、目の前を通過する列車の動画を撮影していた観...
 ハノイ市のホアンキエム湖に生息する大亀(シャンハイハナスッポン)の研究で「亀博士」として広く知られ...
 米ファストフード大手のマクドナルド・ベトナム(McDonald’s Vietnam)は、ベトナム伝統のフォーから着想...
 「ミス・コメディ」とも称される女優・映画プロデューサーのトゥー・チャン(Thu Trang)が監督・プロデ...
 ホーチミン市人民委員会は、建国81周年(1945年9月2日~2026年9月2日)を記念し、建国記念日の9月2日(水)...
 ベアリングメーカーの株式会社サンヒル(三重県松阪市)は、北部地方バクニン省で第2工場の地鎮祭を執り...
 トー・ラム党書記長 兼 国家主席は10日、オーストラリアのシドニー工科大学で開催された「ベトナム・オ...
トップページに戻る