ベトナム最古のサイゴン動物園、150年の歴史と変遷

2015/03/29 05:55 JST配信

 市からの補助金がなくなり市場原理主義に移行した後の動物園を訪れてみると、人が集まり賑わう光景が広がっている。庭園は整備され、飼育場はどこも清潔だ。結婚写真を撮影するカップルもいる。

(C) tienphong
(C) tienphong

 子どもを連れて来ていたある市民はこう言う。「今の動物園は清潔で綺麗で、動物臭いこともありません。動物たちも健康で毛並みもいいですし、以前のように嫌な感じもしません。」入場料は高くなったが、その価値は十分にあるという。

 しかし、自主採算への移行は簡単ではない。毎年飼育代だけで50億VND(約2800万円)にも上るのだ。「2015年には入場料を5万VND(約280円)に値上げしなければならないでしょう。この値段でも160万枚売ってやっと活動費がまかなえるくらいです」と職員は語る。

 150年の歴史を持つ動物園ということが大きな魅力となり、サイゴン動物園の来園客の3割は外国人だ。東洋の動植物を研究する国内外の大学生も多い。1930年にはタイの国王からゾウが寄贈され、それ以来タイ領事が毎年訪ねて来ているという。

 動物園の来園客もまた、今の時代に即した動物の展示方法を望んでいる。動物園で働く人たちの能力を積極的に活用することが、多様な客の要求に応じながら絶えず刷新していくためには必要だろう。

 サイゴン動物園では現在、ベトナムの希少種と固有種を含む500種類の植物と、150種類の動物が展示されている。動物園の150周年を祝う記念行事は、2015年中に開催される予定だ。

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