保健省のロゴを勝手に変更、袖の下を連想させる「封筒をくわえた蛇」

2022/09/20 11:21 ICT配信

 保健省傘下のハノイ医科大学で10日に行われた公務員昇格試験の開会式で、背景画像として表示された保健省のロゴが本来の物とは異なるフェイクのロゴになっていたことが問題となっている。

イメージ画像
イメージ画像

 物議を醸している理由は、表示されていたフェイクのロゴのデザインにある。デザインは、本来のロゴに酷似しているものの、よく見ると杖に巻き付いた蛇の向きが左右反転しているほか、口には「封筒」をくわえている。

 背景画像だけでなく、保健省が受験生向けに発行した外国語試験練習帳の表紙にも、このフェイクのロゴが印刷されていた。

 本来の保健省のロゴマークも「杖に巻き付いた蛇」がデザインされたものとなっている。ギリシャ神話に登場する名医アスクレーピオス(Asklepios)が蛇の巻き付いた杖を持っていたことから「蛇と杖」が医の象徴となり、国際的に医学や薬学の象徴として使用されている。

 しかし一方で、ベトナムの民俗信仰などでは、蛇は邪悪で狡猾な動物とも考えられている。「封筒をくわえた蛇」から連想されるのは、金に目がくらんだ医療関係者が『袖の下』を受け取る姿。実際、今回のコロナ禍では、新型コロナ検査キットの価格水増し事件が発生し、前保健相や全国の保健局傘下疾病管制センターのトップなどから多数の逮捕者が出ている。

 さらに邪推すれば、蛇の向きを左右反転して、本来あるべき方向を進まない「裏切り」を連想させる。さらに、蛇が杖を巻く回数を減らしていることで蛇の姿が「S字」を描いている。「S字」はベトナムの国土を表現するときによく使われる言葉であり、賄賂を受け取るベトナムの医療関係者の姿を描いたという推理が成り立つ。

 ハノイ医科大学のグエン・フウ・トゥー学長は今回の件について、「ミスにより、当校の職員2人が誤ってフェイクのロゴを使ってしまった」と説明している。

 単純なミスなのか、或いは作為的なイタズラで、何か深い意味を持っているのか、様々な憶測が飛び交っている。事態を重く見た公安省傘下の国内政治安全局(A03)は、この件について捜査を開始。医科大学は捜査結果を踏まえ、フェイクロゴの使用に関与した者を厳格に処分する方針を示している。

© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 トー・ラム公安相はこのほど、ファム・ミン・チン首相の委任を受けて、政府が国会に提出する汚職事件捜...
 ベトナム人民軍の軍医学院と地場ベトアー・テクノロジー・コーポレーション(Viet A Technology Corpora...

新着ニュース一覧

 ベトナム財政省が3日に発表した経済動向報告によると、2026年1~9月期の国内総生産(GDP)成長率は前年同...
 政府は、2026年のベトナム文化の日と2027年のテト(旧正月)・建国記念日に伴う休暇に関する内務省の提案...
 1日午前0時、南部メコンデルタ地方と東南部地方を結ぶ全長約58kmのベンルック~ロンタイン間高速道路が...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 医師のレ・タイン・ドーさん(男性・81歳)は、過去21年間にわたり、集合住宅にある自宅を工房に改装し、...
 北中部地方フエ市トゥアンホア街区(phường Thuận Hóa、旧トゥアンホア区)のグエ...
 ハノイ市バーディン街区(phường Ba Đình、旧バーディン区)ホアンジエウ(Hoà...
 大手競売会社サザビーズ(Sotheby’s)がこのほど香港で開催したオークションで、ベトナムの巨匠ブー・カ...
 政府は、ガソリン・石油製品やその生産原料に対する税優遇措置の適用期間を12月31日まで3か月間延長す...
 ベトナム電力グループ(EVN)傘下の第2電力プロジェクト管理委員会(EVNPMB2)が管理する第1クアンチャック...
 韓国のHS暁星(ヒョースン)グループ(HS Hyosung Group)傘下で産業素材事業を手掛けるHS暁星先端素材(HS ...
 デンマークのジュエリーブランド大手「パンドラ(Pandora)」は1日、ホーチミン市(旧ビンズオン省)の第3...
 英コンサルティング会社エーオン(AON)が発表した東南アジアの昇給・離職率に関する調査によると、ベト...
 10月に施行される新規定をまとめて紹介する。 1. 都市開発における地方自治体への権限委譲  
 英国のタイムズ紙(The Times)が発行する高等教育情報誌「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(The Ti...
 ハノイ市のノイバイ国際空港は、国際空港評議会(ACI)による「空港カーボン認証(Airport Carbon Accredi...
トップページに戻る