ベトナム国民は世界で最も新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する危機意識と政府に対する信頼度が高いという。英国の市場調査会社ユーガブ(YouGov)が発表した、世界26の国と地域で実施した新型コロナウイルス感染症に関する国民意識調査の結果から明らかになった。
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4月13日時点で、国・地域別の回答者のうちベトナムは89%の人が「新型コロナウイルス感染を危惧している」と回答し、調査対象国・地域の中で最も国民の危機意識が高いという結果になった。
危機意識が高い上位国はベトナムに次いで、◇2位:日本(87%)、◇3位:マレーシア(86%)、◇4位:タイ(81%)、◇5位:フィリピン(80%)などの順。一方で危機意識が最も低かったのはフィンランドで38%。また、感染拡大が深刻になっている米国は59%だった。
ベトナムでは感染者数が268人に抑えられており、現在のところ死亡者は出ていないにもかかわらず、国民の危機意識が他国に比べて最も高い。さらに、ベトナムの回答者のうち95%が「政府を信頼している」と回答し、新型コロナウイルス感染症対策を効果的に講じていると評価している。日本では、「政府を信頼している」と回答したのは39%だった。