保健省は17日、「ジカウイルス(Zika virus)」の感染によると思われる小頭症の症例を報告し、対策を検討する会議を開催した。会議には保健省のほか、世界保健機関(WTO)やアメリカ疾病予防管理センター(CDC)などの専門家も参加した。ベトナムで小頭症の症例が報告されたのは初めて。
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報告によると、小頭症患者は南中部高原地方ダクラク省で暮らす少数民族エデ族の母親(23歳)から生まれた生後4か月の女児。母親には妊娠3か月と6か月の時に、発熱と発疹の症状が出ていた。
中央伝染病衛生研究所のチャン・ニュー・ズオン副院長によると、母子の血液検査を5回行った結果、いずれもジカウイルスに陽性反応を示したが、最終的な結論を出す前にさらに日本の検査機関に分析を依頼しているという。
同研究所の研究結果により、ネッタイシマカがデング熱とジカ熱の感染源になることが判明しており、デング熱の流行地域ではジカ熱も広まる恐れがある。グエン・タイン・ロン保健次官は各地方の保健当局に対し、蚊や蚊の幼虫(ボウフラ)の駆除策を徹底するよう指示するとともに、住民らにも自ら駆除するよう呼び掛けた。