政府官房はこのほど、交通運輸局と紅河デルタ地方ビンフック省人民委員会に対し、トヨタベトナム(TMV)と同社の技術者レ・バン・タック氏を巡る問題について法律に則って解決を図り、結果をグエン・タン・ズン首相に報告するよう指示した。22日付ダットベト紙(電子版)が報じた。
(C)Dat Viet,Minh Tung, レ・バン・タック氏 |
タック氏は2011年3月に、同社製品に不具合があると指摘しその事実をメディアに発表。TMVは同年6月にタック氏を3か月間の停職と50%の減俸処分にした。これに対し、タック氏はビンフック省の各機関に不服を申し立てたが、認められなかった。
タック氏は2月1日付で、ズン首相とベトナム祖国戦線中央委員会のフイン・ダム議長宛てに書簡を送り、自分の不服申し立てが明確な形で解決が図られるよう要望していた。タック氏は「政府の関心を得られたことで、正しいことは守られるとの自信を持った。ズン首相と政府官房に感謝したい」と語った。