カンボジア政府はこのほど、首都プノンペンサエンソック区のベトナム難民キャンプを2011年2月15日に閉鎖すると通告した。17日付VOAニュースが報じた。
カンボジア政府は当初、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に同キャンプを2011年1月1日に閉鎖すると通告していたが、今回の通告により閉鎖は1か月半延期されることとなった。
この難民キャンプには、ベトナム政府による弾圧を避けるため2011年にカンボジアに逃亡していた少数民族難民76人が現在も生活しているが、このうち62人は第3国による受け入れが認可されている。
同キャンプの閉鎖理由について、カンボジアのホー・ナム・ホン外相は、ベトナムは現在、経済成長を促進しており、ベトナムでは戦争や武力衝突もないことから、カンボジアにこれ以上、ベトナム難民キャンプを維持するべきではないと述べた。