科学技術省標準品質総局はこのほど、タクシーメーターの検査を行ったところ、3台のタクシーに実際に走った距離よりも早く料金が上がるよう細工された電子装置がメーターに設置されていたのを発見したと明らかにした。
この装置の出所ははっきりしないが、電気技術者なら誰でも作れるほど単純なものだという。運転手がこの装置のスイッチを押すと2~3秒でメーターの数字が1キロメートル分増えるようになっていた。運転手らはこの装置をシートの下に隠していたが、検査担当者が偶然スイッチに触れた際に停車中にも関わらずメーターの数字が作動したことに気付き発覚した。装置は簡単に取り付けることができるので、検査前にはずされてしまえば発見は困難だという。今回発見された3台はいずれも個人タクシーだった。