ホーチミン市7区グエンバンクイ通りで16日、数百人の地域住民がビグアト(Viguato)微生物農薬生産社の前に集まり、同社の工場が環境汚染を引き起こしているとして直ちに工場の操業を停止するよう求める抗議活動を行った。同社は中国企業との合弁会社で、年間約3000トンの農薬を生産しその90%を国内に供給している。
住民らの訴えによると、この3カ月同社の工場から出されるハンマーで叩きつけるような騒音が1日中鳴り響いて夜も眠れず、さらに大量の粉じんと未処理の排水により、周辺地域に環境汚染を引き起こしているという。
住民らの訴えを受けて同市資源環境局は同社に対し、環境基準達成証明書や有害廃棄物処理に関する契約書などの提出を求めた。これに対し、同社側は「1996年に工場の操業を始めた時、周辺に住宅が少なく環境問題に関心がなかった」ことを理由にほとんどの書類を作成していないことを認めている。