北部ナムディン省ナムディン市の中学校で8日、授業中に生徒のHさん(15歳)の髪の毛から煙が立ち上り、2メートル四方に広がるという特異な現象が起きた。教室内は騒然となったが、Hさん自身は教師に言われるまで何が起きたか分からなかったという。
Hさんの父(48歳)によると、その後帰宅したHさんの髪の毛から再度発煙したが、生活に支障はなかった。しかし、同日夜9時ごろにHさんが燃えるように頭が熱く、頭痛がすると訴えたため、同市内の病院に入院。診察の結果、血圧と体温に異常はみられなかった。
翌朝、Hさんが呼ぶので父親が見に行くと、髪の毛からまるで炭火をおこしたような煙が上がっていた。発煙したとき、いずれもHさんが毛糸の服を着ていたことから、摩擦が原因の一つではないかとみられている。
結局、ナムディン市の病院では原因を特定できず、Hさんは首都ハノイの病院で治療を受けることになった。医師によると今後、脳電図や心電図をとって治療にあたるという。