ホーチミン市タンビン区総合病院は10日、腕にアイロンを押し付けられたやけどの跡のある16歳の少女ブー・ティ・バンさんを受け入れたことを明らかにした。付き添いの人々は、2日前にバンさんが同区14地区のある家族のもとを訪れ、家政婦として働いている奉公先での虐待が余りにひどいと助けを求めてきたと話した。
バンさんの話によると、2年以上にわたって同市タンフー区ホアタイン地区のブイ・ドク・カンさんの家で毎日午前6時から午後10時まで働いていた(給与は1カ月50万ドン<約3100円>)が、この間カンさんの息子のギ(26歳)から日常的に虐待を受けていたという。バンさんはギからムチや電線で叩かれたり、アイロンを腕に押し当てられたりしたと話している。ギは本紙の取材に対し、ムチや電線を使ったのは「しつけ」の一環だったとし、アイロンの件についてはふざけていただけと弁解している。また、カンさんも息子の虐待行為を承知していたが、しつけだとして黙認していたという。
2008/10/16 13:30 JST 「約31000円」を「約3100円」に訂正しました。