ホーチミン市人民裁判所はこのほど、香港出身の中国人チャン・キン・ファイに窃盗詐欺罪と公文書偽造罪で終身刑の判決を言いわたした。
ファイ被告は1996年にベトナム人の妻レ・ティ・カイン・ハーを名義上の社長としてアンタイ社を設立し経営していた。その後2000年までの間にファイ被告は、大量の土地の権利証を偽造して銀行から不当に融資を受けたり、既に銀行の抵当に入っている物件を売却して金をだまし取ったりしていた。被害総額は86億9000万ドン(約5800万円)に上る。
同裁判所はファイ被告の詐欺行為に積極的に加担していたとして、妻のハー被告に懲役9年、アンタイ社の共同経営者レ・トゥアン・キエム被告に懲役11年、ナムドー銀行元頭取チャン・バン・フオック被告に懲役12年の判決を出した。