- GDP成長率目標調整案を政府が国会に提出
- CPI平均上昇率+4.5~5%に調整
- GDP規模5000億USD以上
グエン・チー・ズン計画投資相は10日に開かれた国会常務委員会の会合で、2025年の国内総生産(GDP)成長率の目標を+8%以上に調整する案を政府が国会に提出したと明らかにした。
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併せて、◇消費者物価指数(CPI)の平均上昇率を+4.5~5%に調整、◇開発投資の財源を調達するために必要な場合は、国の財政赤字をGDPの4~4.5%に調整、◇公的債務・政府債務・対外債務をGDPの5%以上とする案も国会に提出した。
GDP成長率の内訳は、工業・建設業が+9.5%以上、加工・製造業が+9.7%以上、サービス業が+8.1%以上、農林水産業が+3.9%以上を想定する。
GDPの規模は5000億USD(約76兆1000億円)以上、1人当たりGDPは5000USD(約76万1000円)。社会投資総額はGDPの33.5%に相当する約1740億USD(約26兆5000億円)で、このうち公共投資は約360億USD(約5兆4800億円)、民間投資は約960億USD(約14兆6000億円)、海外直接投資(FDI)は約140億USD(約2兆1300億円)、その他の投資は約140億USD(約2兆1300億円)を目標に設定している。
ズン氏は、成長率+8%以上を実現するための要件として、新しい考え方ややり方、制度や解決策のブレイクスルー、徹底した分権、効率的で効果的な政府組織の再編を挙げた。
また、各地方、特にハノイ市とホーチミン市の域内総生産(GRDP)成長率は+8~10%の達成を目指す必要があるとした。
ブー・ホン・タイン国会経済委員長は、政府の目標設定に基本的に賛意を示した上で、国家財政と公的債務の安全性を確保するために実施すべき要件の分析と評価に注力するよう政府に要請した。